access製造計画でグループ連番
製造業は受注→製造→出荷の流れです。
受注には同じ製品で、納期違い、台数違いもあったりして
Excelでの管理、むずかしくないでしょうか。
今回、製品にグループがあって
グループごと連番(シリアル番号)をつけなければなりません。
Excelのフィルターを使い、手打ち作業で受注時に番号をふっています。
しかも、受注と出荷は同ブック。
受注が手間取ると、出荷入力できなくなります。
ポイントは4つ。
受注入力中に出荷入力が出来るようにする
accessにするだけで、これはすぐ解消です。
データベースをテーブルのみ、その他のオブジェクトと2つ分割します。
通常、データベースを保存するとACCDBという拡張子です。
テーブル、クエリ、フォーム、レポート
全てのオブジェクトの作成・編集ができる形式です。
ここを名前を付けて保存→ACCDEの作成で、ACCDEという形式にします。
この形式はフォームを通して
データ入力はOKですが、編集や修正がNGです。
しかしExcelと違い、この形式を複数人のPCで開いても入力が可能になります。
厳密にいうと、同データの複数同時は無理ですが
受注と出荷を分けたデータなら、全く問題がなくなります。
私がaccessで作ろうと決めたのは、ACCDE形式が便利だと思ったからです。
なので作成したデータベースのほとんどは
2分割してACCDE形式で活用しています。
早速作ります。
表紙はシンプルに受注と出荷の2つ。
開くフォーム2つ作成します。
製品グループ毎に連番をふる
初心者には難関。
グループを作り、その中での連番が条件です。
製品マスタ(製品一覧)のテーブルには
事前にグループ用の番号(ここでは数字)を入力します。
1のグループの連番、2のグループの連番…という風に。
製造計画(入力項目)のクエリを作成しフォームを作ります。
製造計画フォームの赤枠が入力フィールド。
赤枠以外、クエリで引っ張っているので
プロパティで編集ロック、タブストップしないよう設定します。
製品二モニック、台数、納期、テキスト1~3を入力。
テキスト1~3は出荷時に受注伝票と照合するテキストです。
受注入力が終わり、グループ毎に下番(連番)を入れる為
番号作成ボタン作っています。押すと以下のようになります。
↓
↓
↓
シリアル番号テーブルに連番が作成されます。
順が前後します。
ボタンのイベントプロシージャには次のクエリを指定。
001、002というグループ連番をつけるクエリです。
グループ毎の下番をふるテーブルには
主キーが必要です。
オートナンバー型で、IDフィールドに主キーを付けました。
製品伝票テキスト2つが一致するかを確認
出荷管理フォーム
未出荷の製品が多いと、一覧から探すのもけっこう大変で
プルダウン選択できるようにしました。
フォームデザインからコンボボックス選択。
ウィザードで値をテーブルまたはクエリから取得するに。
グループ番号のテーブルを指定していいですが
私はグループ選択用のクエリを作って指定しています。
出荷管理フォームをコピーして
グループ選択した時の別フォーム作ります。
出荷日入力しテキストが受注伝票と合致するか、色で確認できるようにします。
二つの比較フィールドは条件付き書式で
合致「OK(水色)」不一致「NO(無色)」にしました。
テキスト一致で「OK」表示
比較するクエリは以下。
「テキスト1」と「テキスト4」を「比較1」
「テキスト2」と「テキスト3」を「比較2」で判定結果表示です。
「比較1」を「1判定」で判定する式。
「比較1」の文字が一致すれば【OK】
それ以外は【NG】と表示するようにします。
「比較2」も数字を変えて同様に作成。
出荷フォームにはチェックボックスを付けています。
出荷した製品をチェックすると、フォームから削除、出荷済みテーブルに移動。
フォームは未出荷のみの一覧です。
accessでは受注と出荷、テーブル・フォームとも分けたので
受注入力していても、出荷入力ができます。